…………

——まふゆ

……ルカ

その曲、ずっと聴いているわね。 気に入っているのかしら

……わからない

わからないけど……。 この曲は、他の曲とは違う気がする

どうして、こんなに……

……あなたが答えに辿り着くのは、まだ先のようね

え……？

けれど、奏は道を示してくれたわ。 あの子自身の“想い”で

次は、あなたが答えを見つける番じゃないかしら

……私が……

おーい！

まふゆ、ここにいたんだ

奏……

ルカ、まふゆを見ていてくれてありがとう

いいのよ、ミク

奏もありがとう。 いい曲を作ってくれて

ううん、わたしは……。 まふゆに響いたのなら、よかった

……うん

なんか、あんまり響いてない感じだけど

まだ、時間がかかるのかも

時間？

うん。まだまふゆは、自分を探している途中だから

あー、リハビリ中ってことかな

でも、少なくとも奏が作ってくれた曲で 道しるべは作られたはずよ

そうなの？

じゃあ、一緒に探そう

わたしは曲を作り続けるよ。 まふゆを救うために

……ありがとう

ふふ、いいわね。 その強い想い……

ねえ、私からお願いがあるんだけど、いいかしら

お願いって？

あなた達の歌を聴かせてくれない？

歌は、強い想いを呼ぶもの——。 もしかしたら、まふゆの迷いも 少しは晴れるかもしれないわ

迷い……

うん、そうだね。歌いたい

まふゆは、どうかな

……歌いたい

……！　うん、じゃあ歌おうよ！

絵名もいい？

まあ、断る理由もないしね

ありがとう。じゃあ……いくよ。 『悔やむと書いてミライ』

……いい曲だったわ。 あなた達の強い想いが伝わってきた

…………

まふゆは相変わらずみたいだけどね

んー、ボクはちゃんと前進してると思うよ。 だって前とは違って、わからないことで悩んでるみたいだし

そう？ ……ま、そうなのかもね

大丈夫、まふゆ。 また曲は作るから

……あの時、まふゆが笑ってくれたことで、 どんな曲を作ればいいのか、わかったような気がしたんだ

だから……また何度でも作るよ

奏……

じゃあ、そろそろ帰ろっか！

……そうだね

みんなも、来てくれてありがとね～！

また見に来てくれると嬉しいな

ミク達もじゃあね！

……まふゆ、行こう

一緒に

…………うん

——ありがとう