——じゃあ、準備もできたことだし、 そろそろ本気で弾こうか

みんな、用意はいい？

はいっ！ じゃあ、今日もいつもの曲からいく？

あの、それなんだけど……今日、やりたい曲があるの。 それをやってもいいかな？

もちろんいいけど、珍しいね。 穂波がそういうこと言い出すの

うん。 合唱祭のことがあったあと、 いろいろ考えてて……

今なら、その曲とちゃんと向き合って 演奏できそうだって思ったの

なら——今の穂波だからこそできる演奏が聴ける ってことかな？

そ、それほどでも……。 ……でも、今日は思いっきり叩ける気がします！

そっか。いいんじゃない。 やろうよ

うん！　私もやりたいな

アタシも賛成っ！ ほなちゃんがやりたい曲、やろうっ！

それじゃあ——いこうか！

あ……！

なんだか、喜んでくれてるみたいだね。 嬉しいな

……本当はね、みんなと話せるようになったあとも、 まだ心のどこかに、不安な気持ちが残ってたの。 だけど……

でも、もう大丈夫。 ——みんなのおかげだよ。ありがとう

えへへっ、しほちゃん嬉しそう～♪

わ、私？　咲希も一歌もそうでしょ

もっちろん！　だってほなちゃんがニコニコしてるんだもん！ でも、しほちゃんが一番嬉しそうだなーって♪

はいはい

あれ、志歩、ちょっと顔が赤くない？

メ、メイコさん……

……一歌ちゃん、前に言ってくれたよね。 『ずっと一緒に笑っていたい』って

わたしもそう思うよ。みんなと笑っていたい。 だからそのために——精一杯頑張るね！

うん、頑張ろう穂波。私達みんなで！

うん、穂波達ならきっと、 どんな時もずっと一緒に笑っていられるよ

……うん！　ありがとう、ミクちゃん！

みんなも、いつも見守っていてくれてありがとう

みんなが見ていてくれるから、 ここで良い演奏ができるんだと思う

これからも、見守っていてくれると嬉しいな

えっと……伝わったかな

大丈夫じゃない？

みんな、ありがとーっ！

また演奏するから、見にきてね！