で、お前んとこはどうだったんだ、冬弥

問題なかった

しばらくは朝早くから晩までWEEKEND GARAGEで 修行をすることを丁寧に説明したら、 最終的にはわかってもらえた

本当に……！？　彰人んちは心配してなかったけど、 冬弥はちょっと意外かも

うん……！ 厳格そうなお家なのに、よく許してもらえたね

あらかじめ、準備を整えてから話しに行ったからな

準備？

……冬弥の準備……っていうと……

お前……まさか、またキャンプに行った時みたいに バカに長いプレゼンかましてきたんじゃねえだろうな

いや、短時間でまとめるよう努力はしたが…… 少し、時間はかかってしまったな

あはは……冬弥らしいね……

こはねのところは、どうだったの？

あ、私の家も大丈夫だったんだけど……その……

勝手に休んじゃったことは、すっごく怒られちゃって……

そうだったんだ

ご、ごめんね！　こはね！ 私も一緒に謝りに行けばよかったよね……

私の時は、 こはねが父さんにちゃんと説明してくれたのに……

あっ、杏ちゃんは気にしないで！ 空港に行こうって言い出したのは私なんだから

お母さん達にはすごく怒られちゃったんけど…… でも、どうしても行かなくちゃいけなかったっていうことを 話したら、最後にはちゃんと理解してくれて

それで…… 練習にも出ていいって、許してくれたの

——そうか。よかった

……あ。ただ、杏ちゃんのお父さんには、 ちゃんとあいさつしておきたいって言ってたよ

ああ……筋がとおってていいんじゃねえか？

そういうことなら、父さんに話してみるよ！

……ありがとう、杏ちゃん！

それにしても……よかったね。 まさか杏のお父さんが、みんなの面倒を見てくれるなんて

うん！

練習はいつからなの？

もうすぐ始めようってことになってるんだ！ 鉄は…………鉄は～、えっと……

鉄は熱いうちに打て、だな

そう！　それ！

そういうことなら、 ここで喉もあっためていかない？

みんなのスッキリした顔見てたら、歌いたくなっちゃった。 ね、いいでしょ？

ああ、いいな

もちろん、構わない

うん！　……それじゃあ、みんなで歌おう！

——『リアライズ』！ （AB要確認）

みんな、ありがとう！

……すごく良かったよ。 カラッとしてて——迷いなんてもうないって感じだった

みんなもそう思わなかった？

うおっ……！　すげえな！

ああ、とても盛り上がってくれているな。 ありがとう

……はぁ～、やっぱりこの空気、気持ちいいね！

本当に……いつも聴いてくれて、ありがとう！

これからも見守ってほしいな。 その……きっと、後悔はさせないから！

うん！　よく言ったよ、こはね～！

ふ、頼もしいな

んじゃ……報告も済んだし、オレらも戻って練習するぞ！

うん！　やろう！ それじゃあみんな——バイバイ！！

ふふ、これからどんな風に成長していくんだろ。 楽しみだな

みんな、これからも一緒に、あの子達を見守っていこうね！