あ、いたー！ いっちゃん！

こんなところにいたんだ

ごめんね。ちょっと待たせちゃったけど、 誕生日パーティーの準備、もうすぐ終わるよ

うん、ありがとう

主役なのに、暇にさせちゃったね

大丈夫。ちょうど、星を見たかったから

たまに、ここの星がすごく見たくなる時があるんだ。 特に——やるぞって何かを決める時とか

何かを決める時？ じゃあ、今も……

——うん

私達、契約を結んで事務所と契約してプロになったでしょ？

デビューはまだだし、たくさんの人に私達の音楽を 届けていくっていうのもまだできてないけど

それでも、今までの私達じゃ行けなかった場所に行けたり、 新しい自分になれたりするのかなって——

——ううん、そうなりたいなって、 星を見ながら考えてたんだ

たしかに、今までの私達じゃできなかった場所で ライブをやれるようになるだろうね

うん。そういう経験を少しずつ積み重ねて成長して、 ひと回り大きな自分になれたら、嬉しいな

そっか！　新しい自分って、そういう考えかたもできるんだ！

えへへ、なんかカッコイイね！

うん、そうだね

ねえ、ちょっとだけみんなで演奏しない？

え、今から？

うん。一歌達の想いを改めて感じたいんだ

これから先の未来も—— みんなと一緒に歩き続けられるように

ミク……

アタシは賛成！　みんな、やろうよ！

やるのはいいけど、曲はどうする？

あ、あの曲はどうかな？ わたし達の、始まりの曲——

ふふ、私もあの曲しかないなって思ってた

じゃあ、いくよ——

『needLe』！！

ふう……なんだか、すごくいい演奏ができた気がする

そうだね。ひとつひとつの音や言葉に、 ４人の想いを感じたよ

一緒に演奏していて、私もすごく胸が熱くなった

本当？　嬉しいな……

あ……ほら見て。 いつの間にか、みんなが来てくれてるよ

わっ、ホントだ！ みんなー、いらっしゃーい♪

もしかして、一歌ちゃんの誕生日を お祝いしに来てくれたのかな？

みんな、そういうことでオッケー？

それなら、ここにいるみんなで いっちゃんをお祝いしよーう！

それじゃあいくよ！ せーのっ！

『いっちゃん、誕生日おめでとう！』

『一歌ちゃん、誕生日おめでとう！』

『一歌、誕生日おめでとう！』

みんな、ありがとう！

来てくれたみんなも、ありがとう！

——知ってるかもしれないけど、 私達、レーベルと契約して、プロになったんだ

でも、Leo/needとして—— 聴いてくれる人達の心に響く音楽を作っていくことは きっと変わらないと思う

よかったら……これからも、 私達のことを見守っていてほしいな

今日は、お祝いに来てくれて本当にありがとう！ また、私達の演奏を聴きに来てね

ばいばーい！