そろそろ、集合時間だけど……

みのりちゃんが最後なんて珍しいわね。 ……何かあったのかしら？

みみみみんな～っ、大ニュース！ 大大大ニュースだよっ！

あ、やっと来た

入ってくるなり騒がしいわね！ いったい何があったの？

あのねあのねあのね！　さっきメールチェックしたら、 アイハザのプロデューサーさんからメールが来てたの！

知り合いの番組ディレクターさんが、 ロケに参加できるアイドルグループを探してるから…… わたし達のことを推薦しておいた——って！

『ええっ！？』

それにね、詳しい日程は決まってないけど、 再来月ごろから打ち合わせになるだろうだって！ その頃には——

わたしと遥ちゃんは単位制に行ってるから このお仕事は、バッチリ受けられるよ！

すごいじゃない！

なになに、なんの話～！？

今日はなんだか、すごく盛り上がってるね

あっ、リンちゃんレンくん！

聞いて聞いて！　わたし達、 またまたテレビのお仕事もらえるかもしれないんだ！

えーっ、そうなの！？ すごいね！

推薦ってことだし、まだ確定じゃないと思うけど…… 私達を推してくれたことが嬉しいよね

そうね。きっとアイハザの反響がよかったからこそ、 わたし達を推してくれたんだと思うわ

そう考えると、当たり前のことだけど どんな仕事も全力でやらないといけないわね！

ええ。こうして、ひとつのお仕事が また次のお仕事につながっていくこともあるんだもの

これからも頑張っていきましょう！

『うん！』

……ふふっ。 みんな、気合いモリモリだねっ♪

僕も、またみんなをテレビで見るの楽しみだな。 ……次も、セカイで鑑賞会しようね

もちろんだよ！ わたしも、レンくん達に見てほしいから！

——ううっ、でもでも、なんか先のこと考えたら いてもたってもいられなくなってきちゃった！

みんな、一曲歌わないっ！？

まあ、いいわね！

わたしも歌いた～い！ 一緒に参加してもいいかな！？

もちろんだよ。 一緒に歌おう

それなら僕は、 みんなの歌を一番の特等席で聴かせてもらおうかな

もちろん大歓迎だよ！ ……それじゃあ、早速いこう！

『天使のクローバー』！

はあ～、楽しかった～っ！

そうね。 なんだかいつもより気合い入っちゃったわ

わかる気がするな。 歌からみんなの気持ちが、伝わってきたよ

うんうんっ！ 楽しい気持ちとワクワクする気持ちをいっぱい感じたよ！

えへへ、これからもっともっとも～っと がんばらなきゃだもんね！

うん、次の仕事も頑張ろう。 ……でも、どんな番組に推薦してもらえたんだろう

たしかに、それは気になるわね。 ロケっていうことは、外の撮影だと思うけど……

あっ、ごめん、伝え忘れてたかも！ それもちょっとだけだけどメールに書いてあったよ！

『地方のおいしいお店を探そう！』っていうのが テーマのロケで、芸人さんと一緒に回るんだって！

だからちょっとトーク力が必要になるけど、 わたし達なら大丈夫だと思って推してくれたみたい！

トーク力……

私、一番苦手な分野だけど、大丈夫かしら？

……むしろ、プロデューサーは あんたの対応力を買って推してくれたんじゃない？

そうだね。 アイハザの時は、雫のトークが好評だったし

そ、そうなのかしら？ でも、少し心配だわ……

大丈夫だよ、雫ちゃん！ わたしも絶対緊張しちゃうと思うけど、 わたし達は４人でひとつだから！

それに、リンちゃんとレンくんみたいな 頼もしい先輩もいるしね！

そうだよ～っ！ わたし達は、本番をサポートすることはできないけど……

それまでの練習は付き合えるから、 なにかあったら、いつでも声をかけてね

……ふふっ、そうだったわね。 ぜひお願いするわ

しっかし、まだ出演が本決まりしたわけじゃないけど、 なんだかすごく幸先いいじゃない。 ……ちょっと怖いくらいだわ

たしかにね。こういう時ほど足をすくわれやすいから、 この先も気を抜かずに頑張っていこう

うん、そうだね

この前レンくん達が話してくれたように、 この先、うまくいかないこととかもあるかもしれないけど……

どんなことがあっても、乗り越えていこう！ だって——わたし達の夢は、その先にあるから！

みのりちゃん……

……そうね。わたし達の前にはまだたくさんの壁があって、 そのせいでドームライブの形も見えてない状態だわ

でも、これからそれをどんどん乗り越えて、 少しずつ、ドームライブの夢に近づいていって……

最後にいつか必ず、つかみ取りましょう！

『うん！』

『ええ！』

みんなも、MORE MORE JUMP！のみんなのこと、 応援してあげてね

アイドルの先輩からのお願いだよ！ よろしくね♪

えへへ、ありがとう レンくん、リンちゃん！

……わたし達の気持ちは変わらない。 もっともっとたくさんの人達に、希望を届けていくから——

みんなも、わたし達のこと見守っててほしいな！

ふふ、それじゃ、今日はここまでかしら。 アイハザのプロデューサーに返事もしないといけないしね

そうね。 ……みんな、いつも応援してくれてありがとう

またね！