ルカさ〜ん！　ちょっと教えてもらってもいいですか？ このパートがうまく弾けなくて……

どこかしら？　そうね、ここは……

穂波。サビから1回合わせてみない？ まだ合ってない気がする

えっ、本当？ どこだろう、叩きながら確認してもいい？

みんな、バンドの練習にもずいぶん慣れてきたね

うん。ミクとルカが 練習につき合ってくれるおかげだよ

でも……今でも時々、 これは夢なんじゃないかなって思う時があるんだ

ちょっと前まで、また幼馴染み４人で バンドができるなんて想像もできなかったから

いっちゃん、ミクちゃん！ こっちは準備オッケーだよ！

ねえ一歌、これは夢じゃないって ちゃんと思える方法、教えようか？

え？

思いっきり演奏するの！ さあ、やろう！　一歌！

……うん！

よーし、最高のライブにしよう！

どうだった？　一歌。 夢じゃなかったでしょう？

うん……！

いっちゃん、夢って何の話？

あっ……ううん。４人でまたバンドができて、 まるで夢を見てるみたいって、ミクと話してて

……いまさらなに言ってるの

そうだよ、いっちゃん！　ちゃんと現実なんだから！ ほらっ。アタシ達もちゃんと、本物でしょ？

……ふふっ、そうだね

あ……！　そしたら次、あの曲を弾きたいな。 また４人が一緒になれた、アタシ達の思い出の曲！

needLe？　うん、いいと思う！

決まりだね。 ——いこう、みんな！　needLe！

あれ。ねえ、この光……

すごい！　何かあっちの方が いっぱいキラキラ光ってるね！？

これは、想いの光よ

きっと、セカイを通して 一歌達の演奏が誰かに届いたのね

えっ、アタシ達の演奏を聴いて、 こんなにキラキラしてるってこと！？ えへへ、それなら……！

おーい！　アタシ達の演奏、聴いてくれてありがとう！ これからも頑張るから、また聴きに来てねー！

えへへ、なんちゃって♪

もう、急に叫ぶからびっくりしたよ

あの子達が４人で笑ってくれていると、 自分のことのように嬉しいわね

うん。これからもずっと、 仲のいい幼馴染みでいてほしいな

ふふ、そうね