——あ、ミクちゃん！

ちょうどよかった。 みんなを迎えに行く手間が省けたよ

もしかして、 こはねの誕生日パーティーの準備、もうできてる？

あとちょっとってところかな。 少し暇をつぶしてから向かえば、 ちょうどいいタイミングになると思う

そういえば、メイコがこはねの好きな物を いろいろ準備してるみたいだったよ

もしかして、桃まんやごま団子？

そう。ちょうどごま団子を揚げるところだったかな。 今頃、お店いっぱいに香ばしい匂いが漂ってると思うよ

わあ……！ お店に行くの楽しみだなあ

よかったな、小豆沢

うん！

そうそう。今日のお祝いは、この前の３rdイベントの お疲れさま会っていう意味もあるみたい

だから、彰人達の好きな物も ちゃんと用意してあるよ

へえ、そりゃいいな

それにしても、あのイベントでの 小豆沢のパフォーマンスは素晴らしかったな

……うんうん！ ソロでのオープニングアクト、すごくかっこよかったよ！

ああ。こはねのパフォーマンスがあったからこそ、 あれだけの成功につながった

やりやがったな、お前

えへへ……！

自分でも、今までやってきて 一番全力を出しきれたような気がするから、 そう言ってもらえるとすごく嬉しいな！

……あの、みんな。 それにミクちゃん！

どうしたの？

えっと……お礼を言わせてほしいなって思って

お礼？

うん。今の私があるのは、みんなのおかげだから

私、みんなと出会うまでは、 胸を張って言えるような、ちゃんとした夢を持ててなかったんだ

でも、今はみんなと一緒に、 RAD WEEKENDを超えるっていう夢を追いかけて たくさん練習して、主催イベントもやって……！

毎日が、夢のための大事な一歩みたいに感じて すごく楽しいんだ

だから……

こんなに夢中になれる夢をくれて、 こんなにわくわくする毎日を一緒にすごしてくれて、 本当にありがとう！

こはね……

私のほうこそ……相棒になってくれて、 一緒に夢を追いかけてくれて、本当にありがとう！

俺達も、毎日とてもいい刺激をもらっている。 ありがとう、小豆沢

……あの時も言ったが、お前のソロはすげえ良かった。 お前の歌で、オレ達も上へ上へと ひっぱりあげられてる感覚があった

オレ達なら、まだまだ高い場所に行ける。 これからも４人で突き進んでいくぞ

……！　うん……！

ふふ。よかったね、こはね

そうだ。メイコの店に戻る前に、ちょっと歌っていかない？ 話を聞いてたら、今のみんなの実力を見たくなっちゃった

もちろんいいよ！ 曲は……こはねに決めてもらっちゃおうか！

ああ。今日は小豆沢の誕生日だしな

それなら、あの曲がいいな

『DAYBREAK FRONTLINE』——！

——いいね。みんなの想い、しっかり伝わって来たよ

本当？　よかった……！

あ……いつの間にか、お客さんも集まってきてる

これは……。 小豆沢のお祝いに来てくれたんじゃないか？

絶対そうだよ！　よーしっ！

来てくれたみんなー！ 一緒にこはねをお祝いしようよ！

いいね、みんなも乗り気みたい

やった！　それじゃあ、全員でいくよー！ せーのっ！

こはね、誕生日おめでとう！

『おめでとう』 『おめでとう！』

ありがとう……！ みんなも、お祝いしてくれてありがとう！

私、RAD WEEKENDを超えるっていう夢を いつか絶対叶えられるように、 これからも杏ちゃん達とたくさん歌っていくね！

よかったら、応援してくれると嬉しいな

じゃ、そろそろ店に行くか

うん！

みんな、またね！ バイバイ