あ、みんな…… えっと……。ハッピー、ハロウィン……

これから、まふゆと瑞希が ハロウィンっぽい歌を歌ってくれるって

それで今は、奏と絵名が ふたりの着がえを手伝いに行ってるの

わたしの、これも……絵名達が着せてくれた

……似合ってる、かな？

お待たせ、ミク。 こっちも準備できたよ

……うん。わかった。 それじゃあ、みんなで楽しもうね

まふゆ、瑞希。お願い——『ヴィラン』

おお～！　すっごい歓声！ みんなありがと～！

はあ～、歌った歌った。 ミク、どうだった？　楽しめた？

うん。ありがとう、瑞希、まふゆ。 みんなも楽しかったって

こんなに楽しんでくれたんなら嬉しいな～。 みんな、ハッピーハロウィン！

あははっ。せっかくのハロウィンなんだし、 やっぱこういうイベントがないとね～？

ハロウィン……？　これって、 次の曲の予行練習じゃなかったの？

次の奏の曲を歌うのが私と瑞希だから、 そのための練習だって聞いてたけど

あんたねぇ……。 まあ、ミクも喜んでくれてるし、なんだっていいでしょ

うん。ミクの言うとおり、ふたりの歌本当によかった。 わたしも、次の曲を歌ってもらうのが楽しみになったし、 それから……いいハロウィンの思い出になったよ

まさか、自分までこういう仮装することになるなんて、 思ってなかったけど……でも、たまにはいいのかも

あはは、でしょでしょ～！

あ、お菓子も持ってきてるから！ レン達も呼んで、みんなで食べない？

いいじゃん。みんなに声かけに行こっか

……他のセカイのみんなも、 こうやって歌ったりして楽しんでるのかな？

ミク、どうしたの？

あ……なんでもないよ。 じゃあ、ね

みんな、ハッピーハロウィーン！

『ハッピーハロウィン！』

ねえみんな！　見て見て、この衣装！

リン、よく似合っているわ。 とってもかわいいわよ

他のみんなも、すごくいいんじゃないかしら

ええ。みんなでおそろいを着られて、とても嬉しいわ

ふふ。でも本当、この衣装になってよかったよ。 最初なんて『カボチャの着ぐるみをみんなで着よう！』って ことになってたから……

そんな話もしたね。本物のカボチャをくりぬいて、 頭や体や腕にはめて、カボチャ怪人だ～！って

リンとレンならギリギリできるかもしれないけど、 私達は一体いくつのカボチャが必要かしらってことで、 さすがにムリかも！ってなったのよねー

あ、それなら私、実際に数えてみたんだけど、 腕だけでも４つくらいは必要そうだったわ

あはは。そんなに必要だったんだ。 やっぱりこの衣装にしてよかったね

えー！　本物は無理でも、 段ボールならできたかもしれないよ？

あれ？　ふたりとも、 そんなにカボチャ怪人やりたかったの？

だって～！　せっかくのハロウィンだよ！？

そーだよそーだよ！

全員分はちょっと難しいかもしれないけど……

でも……、リンとレンの分だけなら、 ハロウィンが終わるまでには間に合うかも？

え！　本当！？ オレ達、カボチャ怪人になれるの！？

うん。やってみようか。 せっかくのハロウィンだからね

『やったあ！！』

じゃあ、私達はその準備をしないといけないし、 そろそろ戻りましょうか

みんな、今日は来てくれてありがとう

どうだったかしら。 私達の歌は楽しんでもらえた？

１日しかないハロウィンだけど、 みんなも、思い思いのやりかたで楽しんでね

『またね！』

『ばいばーい！』